実際のところはどうかわからない。


夕夏の友達は悪魔山へ行っているし、もしかしたら繋がりがあるかもしれない。


でも、まずは目の前にいる夕夏をなだめることが先決だった。


「友里、友里はいなくなったりしないよね?」


青ざめた顔で夕夏がそう聞いてくるので、あたしは驚いて目を丸くしてしまった。


どうしてあたしがいなくなるなんて思ったんだろう?


叔父さんと叔母さんが行方不明だから?


「あたしはここにいるよ。だから大丈夫」


あたしはもう1度、夕夏へ向けてそう言ったのだった。