何度もあたしを引き取りたいと叔父と叔母にかけあってくれているが、あの2人が承諾しなかったのだ。


祖父母に連絡を入れると、今からここへ来てくれると言ってくれた。


車で1時間はかかるのに、すごく心配してくれている。


祖父母が来てくれるまで、心細さを演技するのは大変だった。


警察官をちゃんと騙せたかどうかわからない。


祖父母が来てくれて家に戻って来たときは、さすがに疲れ切っていた。


家に帰ってソファに沈み込んでいるところに、透からのメッセージが来た。


《透:今日俺の家に来るか?》


それだけの文面にあたしは目を輝かせた。


きっと、あたしが今日学校へ行かなかったから心配してくれているのだろう。


だけど、今日はこの家に祖父母が泊まってくれることになっているし、どうしようか……。