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ソレがすべてを食べ終え、臭いが消えたのを確認して、あたしはのんびりと自分の時間を堪能した。


今から学校へいくつもりはないし、昼間に好きな事ができるなんて久々のことだった。


ソレの姿が見えなくなったのは寂しいけれど、それ以上に嬉しかった。


今まで見れなかったテレビを見て、食べられなかったジャンクフードを食べる。


寝室を確認するといくらかのお金と、通帳があったのでしばらくお金には困らないだろう。


それに、あたしには両親が残してくれたお金もある。


ここ以外に頼る親戚や祖父母だって、もちろんいた。


心配することなんてなにもない。


お腹がいっぱいになってソファで横になっていると、いつの間にか眠ってしまっていたようだ。


大あくびをして時間を確認する。