☆☆☆

昼まで周辺を探してみても、ソレを見つけることはできなかった。


胸の中に広がって行く孤独感。


あたしは自分のお腹にそっと手を当ててみた。


もうぺったんこになってしまったお腹。


ソレが化け物だとわかっているけれど、それでも自分のお腹の中から出て来たのだ。


誰かに寄り添われ、誰かに必要とされることで、あたし自身も救われていたのだ。


あたしは1人じゃない。


この子がいるからと……。


そんな糧を失ってしまっては、そう簡単に立ち直る事はできなかった。