「10日前後か……」


あたしはそう呟き、マットの上で眠っているソレを見つめた。


この子も、もう少しで大人になるということだ。


あたしはそっとソレの頭をなでた。


「名前、つけてあげてなくてごめんね」


そう言うと、ソレは寝返りをうち、再び寝息を立て始めたのだった。