テスト勉強を朔の家でやることも増えたり…相変わらず教え方が酷いんだけど、それもまた朔なんだなって

「だから、それは違うってば……」

「わかんないよ、え?これ?」


二人きりになれて、それもそれで嬉しいけど朔の勉強の邪魔してるんだろうなってたまに思う。んなことねぇよって言ってくれるんだけどさ、ほんとに?って疑いたくなるんだ。不安はひとつ消えればまたひとつ。仕方ないことなのかもしれないね。

「ほら、もう来週だな?」

「朔、大変じゃないのー?最近勉強もして部活もって忙しいでしょ」

「俺が決めたことだからな。いいんだよ?」

「それならいいけど…身体壊さないようにね?」

もうすぐだけど、ちょっと疲れてるように見えたからその日はあまり迷惑かけないようにしなきゃな。

「芽衣、楽しみにしとけ?」

当日になるまで、すごい早く感じたんだ。だってもう?今日なんだって…時が流れるのはすごい早いね

「芽衣、誕生日おめでと。やっと17だな?寒いかもしれねーけど着いてきてな?」

「うん、ありがと朔!これなーに?」

「開けてみれば、何がいいか迷ったんだけどよ」

朔が少し照れたように見えて、プレゼントを開けた私はありがと、と朔に抱きついた。ネックレスとブレスレットが入ってたんだ。付けてやるってネックレス付けてくれて

「その、な?部活と……勉強もだけど。この日のためにバイト入れててお前と帰れなかったんだ一緒に居られなくてごめんな?芽衣に最高の誕生日だって思ってもらいたくてだから疲れてたように見えたならそれはすまん。」

「ばか…身体壊したら意味ないの!…もうっ」

「ほら行こう?今日はめいっぱい遊ぼう!」