私、本当は七瀬くんのこと好きになっちゃったんじゃ、、

そんなことを考えて、既に3時間以上。

「げほ、げほっ」

咳は相変わらず止まらないな……

そんなことも考えていると4時間目の授業も終わりに近付いて来ていた。

やっと昼休み……という所で、色々考え過ぎて頭が疲れてしまい、

私はつい居眠りをしてしまった。

『…いかわさん、相川さん…』

……七瀬くん、、?

私、夢にまで七瀬くんが…いや、これは現実。

しかも、目を覚まし顔を上げると、

そこで私を呼んでいたのは、“先生”だった。


先生…!?


「相川さん、居眠りは駄目ですよー?笑
じゃあ罰として、この問題解いてみて下さい。」

ええっ……、、無理だよ、よりによって苦手な数学……。

「は、はい…」

渋々私は黒板の前に立ち、黒板に答えを書き始めた。

「x=3です、」

「お、正解!内容わかってても授業はちゃんと聞いて下さいねー!」

「はい、」

ふとその時、七瀬くんに目がいってしまい、七瀬くんの綺麗な目と私の目が合った。

すると七瀬くんは、私を見て悪戯っぽく笑ってピースをして見せた。

わ、、

私は心を射抜かれたかのように、またあの時と同じ、

胸のドキドキが止まらなくなっていた。

私、七瀬くんのことが、好きなんだ、…。

笑顔に、見惚れちゃったんだ、、

私は、七瀬くんの笑顔を見て、そう確信した。