そもそも、デートではない!なんか嘘に嘘を塗り固めて作った偽デートだし
柊さんも、俺もお互いの関係はよく分からないものだし、俺には美代子さんはいるし柊さんはゲイだし…

あー!何言ってるのか分からなくなってきた!







な、何て言えばいいの…


『キスなんて、ふしだらなこと言えない…』

「入るとこ間違ってるぞ」

『わ!!蓮さんか…。なんだぁ』




どうやら男性トイレに逃げ込んでたらしい

いつもこっちだから忘れてた…。







「お前やっと気づいたのか」

『へ!?何を!?』

「今の顔、良い顔してるぞ。素直な顔だ」

『…でも、俺。彼女と別れてないです。偽者です』

「そんな事を言っててもお前は柊を選ぶ」

『え…』




俺は結局、柊さんを選ぶ…。

このままの現状維持じゃなくて
変わることを選ぶ