柊さんはそのまま観覧車に足を運び

扉は閉められた





『え!?ちょっと何で!?』

唇を慌てて離してドアを叩くが登り始めていた



柊さんに顎を持ち上げられて向かされる
あれ、これ俺がよくドラマとかでやるやつだ…。


「湊。今は誰の恋人ですか?」

『え?それは柊さんの…』





って違う!!
なんか、つい役者癖で言ってしまったがなんか違う

俺、別に今恋人のフリをしてるだけなのにさも当たり前のように答えてしまった






ほら柊さん、固まってるよ…。何て言ったらいいんだろう




『ち、違うの!!俺いつもの癖で…』

「違いません。あなたは私のです」









柊さん、何で嬉しそうに微笑むのかな




柊さんは逃がすまいとさっきの続きをしてくる



俺の頭は混乱中だった
このまま波に飲まれそうになる





とうとう口を抉じ開けられてしまい舌が入ってきた



口の中が痺れる






息をすると苦しくて変な音が出る

美代子さんとこんなに感じないのに…。



気持ちが、いい…。

溺れそうになる