あまりにも高級過ぎてよく味が分からなかった




でも柊さんと久しぶりにたくさん話せて良かったな






「湊、寄りたいところがあるんですが」

『いいよ。行こ』



着いた先は飲み屋街のキャバクラだった
といってもまだ昼なので閉まってる






柊さんは裏口を開けて入ってったのでそれに続く




中から出てきたのは美代子さんと年も変わらなそうな女性だった

オーナーだろうか。高そうな服を着ている




女性は欠伸をしながらお茶を出してくれた

「…ふぁ~ぁ。まだ昼なんだ。勘弁してくれよ、柊」






柊さんは俺と女性を見比べて反応を見ている

「面識はないよ。緑川からの依頼だ。帰れ」

「やはり、湊には秘密があるんですね」



!?
今の会話でどうやってそこにたどり着くの?
意味がわからない




「私にハッキングできないのは師匠であるあなただけですから
湊はなぜこんなことを」

「お前は馬鹿か。この子をこんな格好にしてここに連れてきて
分かってるだろうが堅気だ。堅気の未成年がここを知るわけがないだろう
しかも、ここまで厳重にやる必要性まではこの子が考えるとは思えない
全て緑川に言いな」


え?え?この子って俺だよね?
何言ってるの?


でもこの人が俺を守ってくれてるのは確かだった