『ねぇ、どこの国のハーフなの?』

「…。分かりません。何語でも話せるよう教育されましたから」

『英才教育?すごいね!ハイスペック執事は幼少期から違うんだね』

「あなたはどうなんですか?私にだけ情報を聞き出してあなたが何も言わないなんて卑怯ですよ」





ぎく!まだ調査は続いてたのか…。



『そんなことないよ!柊さんと仲良くなるために雑談してるだけなんだから』

「あなたはいつもずるいですよ。他人に好意を持たせておきながら結局興味が無いなんて。
だから媚薬を盛られたりいきなり押し倒されるんです
一緒に居ても…寂しいんですよ」



満たされた感じがしない。美代子さんにもそう言われた事があった
俺はいつでも、誰かを喜ばせようとしてるからきっと期待させてしまうんだ
太一にも白石千夏にもちゃんと満たしてあげれれば良かったのに


『…そんなことない、俺はちゃんと柊さんに興味あるよ?』

「それですよ、もう良いです。
私にも他の人間と同じ扱いをしたことを後悔するんですから」