謝るどころか、怒らせてしまった


柊さんは追いかけてくれたのに伸ばされた手を弾いてしまった





俺、柊さんの親友失格だ








柊さんはすぐに追いかけてきた

まだ震えが止まらない


『ごめん柊さん、勝手に部屋入ったから…お、怒ってるんだよね』

「昨日はどうしてあんな状態に?」

『っ。あ、あの、えっと』




狼狽えていると柊さんは頭を撫でる

「驚かせてしまいましたね。私は幼いとき攻撃をしないと命を狙われる状態にありました
今でもそれが染み付いているんです
残念ですが次回から気を付けるなどとは言えませんが」

『それが本当の柊さん?』

じゃあ、今まで見てたのは俺から見た柊さん?




「こればかりは幼い時から直りませんでした…」






そうだ。もしかして友男は元々、息をするのと同じように殺す人だったら?



『わかった!ありがとう!』

「は!?」



そうきたら後は演技稽古だ



『俺、ずっと柊さんの親友だよ』

「…はぁ!?」



早速スタジオて役作りを進めた