「んっ…」





美代子さんをそっと抱き寄せる


美代子さん、もうこんなことやめようよ。


離れようとしても離れない。

ダメだよ。


分かっていながらも美代子さんの顔に近付きキスを落としていく
俺はもう、引き返せないのか






美代子さんに褒めてもらったとろけるキスで美代子さんはうっとりしていた





違うの…。そんな顔しないで。この先なんて無い。

逃げなきゃ…。逃げなきゃ…。









『やめて!!…いっ』


勢いよく起き上がるとそこは俺のベッドだった





え?昨日柊さんが来てくれて…。それで…。


足の手当てって誰が?


足は綺麗に包帯が巻いてあった




ほどいて傷口を見ると跡はばっちり残っていた



でも、縫われていない
縫われるほどのものではなかった




やってくれたのは緑川さんであってると思う。そう、願う。



万が一、包帯を巻かれたくらいじゃバレることはないだろう



柊さんの部屋に行く
昨日のこと、謝らなきゃ







でも、何であの場所にいたの?

まさか用事があったんじゃ…。






それは申し訳ない…。





柊さんの部屋へ急いだ