「なにぼーっとしてるの!柊琉くんの仕事姿見に行くんでしょ!」


そう言われ、準備の頃を思い出して


突っ立っていた私は慌てて歩き出した。


柊琉の教室に行くと


壁にはかわいい装飾がしてあり


私たちを歓迎してくれていた。



「柊琉!来たよ!」


そう声をかけると


奥の方から柊琉が歩いてきた。


「ご注文は何にしますか。」


丁寧なくちょうで私たちに尋ねる柊琉は


カフェのスタッフさんのようで


思わず見とれてしまった。


「??俺の顔になんかついてる?」


「瀬那、柊琉くんがかっこよくて見とれちゃったって。」


美波はすぐ余計なことを言う。


私は恥ずかしくなって下を向いた。