「そういえばもうすぐ文化祭だよ!楽しみだね。」


美波に言われてハッとした。


そう、一週間後は文化祭。


私の学校は行事に力を入れていて


文化祭は特に盛り上がる行事の一つだ。


学校紹介の時に先輩の楽しそうな写真を見て


自分も参加できるのを楽しみにしていた。


夏休みにも数日間クラスのみんなで教室に集まり


文化祭に向け準備を進めてきた。


なによりこの学校では


後夜祭で花火が打ち上がる。


高校入ったら絶対彼氏と見る!!!


入学前から決めてたことだった。


柊琉と見れるの楽しみだなあ。


「でも瀬那、柊琉くんと見る約束したの?」


「え?してないよ?」


「柊琉くん、涼くんと見るつもりかもよ?」


え!!そんなことってある?


二人がイチャイチャしてる姿なんて、、、


見ていられるわけがない!!!


「ちょっと柊琉に電話してくる!」


私はそう叫んで廊下へと駆け出した。