「綺麗、、、」


BGMとして流れていた


今流行りの私の好きな曲が


さびにさしかかり、終盤へと向かう。


それにつれ花火もクライマックスに近づいた。


空に咲き誇る満開の花火を


私は自分の携帯のカメラで写真に収める。


隣を見ると柊琉も携帯を上に持ち上げ


この景色を思い出に残していた。


君と同じ空の下で


ずっと同じ景色が見られたら。


そんなことを思いながら花火を見ていた。


それから少し経った頃


その日最後の花火が散った。


その姿は綺麗で、でも儚くて。


私はなにかの終わりを告げているように感じて。


寂しくなって柊琉の方に身を寄せた。


柊琉は黙ったまま私のことを受け止めてくれた。