たくさん話してたらあっもいう間に駅に着いた。


駅から数分歩くと屋台が見えてきた。


「柊琉!屋台いっぱい!意外と人いるね?!」


「そうだな、けどとりあえず落ち着け。」


え、柊琉笑ってる?私のこと馬鹿にしてるな。


確かにはしゃぎすぎちゃったかも。


けどほんとに楽しみで夜も眠れなかった。


「はーい、ごめんなさい。」


「ほら、迷子になるから、手。」


柊琉が左手を差し出した、と思ったら


急に引っ込めて言った。


「あ、待って、どっちの手がいい?」


「んー、こっち。」


そんなのどっちでもいいけどねと思いつつ


柊琉の左手を指差して笑いながら


こういうところも大好きなんだよなあと


心の中で呟いた。