学校で苦手な先生の話。


授業の内容。


部活での仲間の面白い話。


私たちの話題はいつまで経っても尽きなかった。


電車は河原沿いを走っていた。


窓の外を見ると親子が楽しそうに歩いている。


「いいな、いつかあんな風になりたい。」


私は無意識にそう呟いていた。


「ああなるのが楽しみだな。」


ん?なんで柊琉が楽しみなんだろ。


「なんで?」


「なんでって、俺らが結婚して、子供が出来たらああなるじゃん?だから楽しみ。」


それを聞いて自分の顔が赤くなったのが分かった。


結婚して、かあ。


柊琉と結婚して子供が出来て


家族で幸せに暮らす姿を想像したら


思わずニヤけてしまった。


想像をふくらませてると


「お前なに一人でニヤけてんだよ。」


と柊琉が頭を叩いてきた。


「私、柊琉と結婚する!」


冗談じゃなくてもちろん本気だよ?


「当たり前だろ。」


「ありがとう。」