(祭り当日)


朝起きて、柊琉が見たいと言っていた


お団子ヘアになるように髪を結う。


今日は可愛いって言ってもらうんだから!


支度を終えてから病院での用事を済ませ


柊琉と待ち合わせている駅へと


足早に向かった。


駅に着いても柊琉の姿が見当たらない。


「柊琉?どこにいるの?」


とLINEを送ってみた。


「あ、瀬那と反対側のホームにいる」


そう返ってきて駅を見渡すと


私の好みのモノトーンで合わせた服を着た


柊琉の姿を見つけて顔がほころぶ。


今いるホームを出て柊琉のいる方へ向かう。


「髪、いいじゃん。」


私を見るなり柊琉が言う。


かわいいって言ってくれなかったけど


、、、まあいっか!


「行こっか!」


私たちはやってきた電車に乗り込んだ。