5
ジークに襲われ痣が大きくなることで体力を消耗してしまったユキ。
体温が下がり危ない状態のユキは一晩中トイラに温められた。
人よりも高温なトイラの体温は、ユキの頬をピンクのバラのような温かみのある色に染めた。
朝の陽光が差し込みユキが目覚める。
自分の部屋、いつもの光景。でも隣に誰かが寝ている。
それは片手でユキを抱きかかえうつぶせになって、ユキの真横で寝息を立てていた。
夢の続き。半分寝ぼけて意識がはっきりしないユキはその顔を見つめていた。
覚醒したそのとき、上半身裸で寝ているトイラに驚き飛び起きてしまう。
「きゃー」
ユキの悲鳴にトイラはびっくりしてベッドから転げ、ドシーンと床に落ちた。
「痛っ」
突然の騒ぎに、キースが慌ててパジャマ姿のままユキの部屋にかけこんだ。
「どうしたんだ、またジークか襲ってきたのか。あれ? トイラ、何やってんだ」
トイラは寝ぼけ眼で床の上で尻持ちついて顔をゆがめていた。
「ちょ、ちょっと、どうして、トイラが上半身裸で私のベッドで寝てたのよ!」
ユキは胸がすーすしたので、ふと自分の胸元に視線を向ける。
シャツのボタンが弾け飛んでブラジャーが見えて、かなりの露出をしていた。
「えええ~、嘘っ」
慌てて布団で隠した。
「トイラ、一体ここで何やってたの」
ユキが真っ赤になっていた。
「あれ、俺、いつの間に、こんな姿に」
トイラは寝ている間に黒豹の姿から人の姿に無意識に変わっていた。
「ちょっと、あんた達出て行って!」
ユキは枕をトイラに投げつけた。
トイラも、キースも慌てて部屋から出て行った。
ジークに襲われ痣が大きくなることで体力を消耗してしまったユキ。
体温が下がり危ない状態のユキは一晩中トイラに温められた。
人よりも高温なトイラの体温は、ユキの頬をピンクのバラのような温かみのある色に染めた。
朝の陽光が差し込みユキが目覚める。
自分の部屋、いつもの光景。でも隣に誰かが寝ている。
それは片手でユキを抱きかかえうつぶせになって、ユキの真横で寝息を立てていた。
夢の続き。半分寝ぼけて意識がはっきりしないユキはその顔を見つめていた。
覚醒したそのとき、上半身裸で寝ているトイラに驚き飛び起きてしまう。
「きゃー」
ユキの悲鳴にトイラはびっくりしてベッドから転げ、ドシーンと床に落ちた。
「痛っ」
突然の騒ぎに、キースが慌ててパジャマ姿のままユキの部屋にかけこんだ。
「どうしたんだ、またジークか襲ってきたのか。あれ? トイラ、何やってんだ」
トイラは寝ぼけ眼で床の上で尻持ちついて顔をゆがめていた。
「ちょ、ちょっと、どうして、トイラが上半身裸で私のベッドで寝てたのよ!」
ユキは胸がすーすしたので、ふと自分の胸元に視線を向ける。
シャツのボタンが弾け飛んでブラジャーが見えて、かなりの露出をしていた。
「えええ~、嘘っ」
慌てて布団で隠した。
「トイラ、一体ここで何やってたの」
ユキが真っ赤になっていた。
「あれ、俺、いつの間に、こんな姿に」
トイラは寝ている間に黒豹の姿から人の姿に無意識に変わっていた。
「ちょっと、あんた達出て行って!」
ユキは枕をトイラに投げつけた。
トイラも、キースも慌てて部屋から出て行った。