「俺やったら…せやなぁ。
人が入れる位の箱におびき寄せてボッコボコに破壊するな。」

烏丸は右拳をポキポキ鳴らしながら言う。
彼の特性は割と何でも粉々に破壊してしまう
"Atack"とゆうモノだ。

いわゆる異常な"馬鹿力"ってやつ。
思考が単純すぎて怖い…。

「俺が考えるべきだな……。」

大学に着く間、烏丸とずっと言い合いするように案を出し続けた。

ーーーー

「着いたぞ。中々でかい大学だな。」

難波さんは大学の敷地内の駐車場に停めた。

車から降りた俺は、
数年ぶりのキャンパスの匂いを懐かしく思う…。

「……変わってないな、ここは。」

深呼吸すると、薄らと金木犀の匂いを感じた。