照「ちょっと桜舞、李利!?」



聞き慣れた声がして、私と桜舞は顔を見合わせて
げんなりとする。


振り返ると、案の定プンスカと怒っている照が仁王立ちで
私たちの前に立っていた。



照「なんで、俺だけそっちのけで楽しそうにしてるの!?」


李「いや、そっちのけたつもりはないんだけど...」


桜舞「悪かったよ、照」


照「李利はジュース奢ってくれるの、絶対ね!桜舞は今度俺と食堂に付き合ってもらうから!」


李「分かったから」


桜舞「げ...」


照「文句ある!?」


桜舞「分かった、分かった。文句はないです」


照「それでも俺は許したくないんだからね!」


徠「そこまでにしとけよ、照」


照「徠?元々は君が...!」


玲「まぁまぁ、照!ジュースと食堂があるんだから!」


桜人「しつこいと嫌われるぞ」


照「大きなお世話だよ!んもう!」


李「ごめんね、照」



確かに、照には悪い事をした。


何も言わずにとっとと決めちゃったからね...。



照「むー...。李利にそう言われたら
俺、何も言えないじゃん!!」


李「え、なんで?」


徠「あー、なるほど」


律「わかりやすい」


桜人「ふーん?」


桜舞「単純なヤツだな、照は」



え?え?


何何、どーゆうことか分からないんだけど。


見れば玲空と私以外は何かが分かったかのように
ニヤニヤしながら、照をからかっていた。