桜舞のためなら私はどんなことだって我慢出来る。


だって、1番あの子が我慢してるんだから。



桜「李利?大丈夫か?」


李「桜舞。大丈夫だよ。私は私の意志に従ってるだけ」


桜「...やっぱり李利はイケメンだ」


李「なにそれ」



桜舞はちょっと遠慮がちに、
それでもいつもより大きく笑った。


桜舞が笑うのは久しぶりで私は心の底から嬉しかった。



玲「えっ!?徠と律佳は桜舞たちと組んだの!?」


徠「おー」


李「そっちは決まったの?」


桜人「まぁ...それなりに」


徠「いやいや、全然決まってねぇじゃん...」


李「ちょっと待ってて」



私は立ち上がって、何人かの女子に話しかけた。



李「玲空、桜人。この2人と組まない?」


玲・桜人「えっ」



私が紹介した女の子2人。


もちろん、桜舞は目を逸らしていた。


私は少し胸を痛めながら、
彼女たちに自己紹介するように促した。


慌てて2人は自己紹介をする。



足高椎菜(アタカシイナ)「足高椎菜です!
は、初めまして!えっと、バスケ部に所属してます!」



ゆるふわのツインテールがチャームポイントの椎菜は
身長が私よりも少し高く、スタイルも抜群。


何よりクラス1、礼儀正しい。


これなら1匹狼桜人とも気が合うはずだ。