桜舞は極度の女嫌い。


だから極力人と関わろうとしない。


でも、いつかは絶対関わらなくてはならなくなる。


そのためにも、桜舞にとって安心できる場所を
桜舞自身で作ってもらわないと。



徠「え、桜舞って男...なんじゃねぇの?」


李「あれ、言ってなかった...?」


律「え」


李「桜舞は女の子だよ」


徠「はぁああああ!?!?」


桜「うるさいな、声でかいよ」



桜舞は決まり悪そうな顔をしながらも、
目を見開いて口をパクパクと動かしている
徠を睨みつけた。


隣で控えめに律佳も驚いている。


まぁ、分からなくもないと
私は密かに彼らに同情していた。


桜舞は昔から男装をしていて、口癖も俺を使っているから
よく男子だと間違えられる。


まぁ、それが狙いだからいいんだけど。



李「だから何も支障はないよ。
じゃ、委員長に言ってくるね」


桜「あぁ。悪いな」



桜舞は手を自分の顔の前に持ってきながらそう言った。


律儀な桜舞らしいな。