でもある時、いつもと少し違ったんだ。
「明日はちょっと行くところがあるから学校をおやすみするよ。」
ある夜、突然母からこう言われた。
「はーい。」
あたしはこの時は特に深く考えずに返事をした。
翌朝、母がまた連絡帳に先生へのお手紙を書いている。
母の字はつながっていてあたしには読めない。今日書いているお手紙もあたしにはなんて書いてあるのか分からない。これが読める先生ってすごいなぁ。
「これ、りゅうくんに頼んで学校に持って行ってもらって。」
書き終わった母にそう言われて、あたしは自分の連絡帳。手に、1つ下の階へと降りていった。
そういえばあたしが自分で連絡帳を持っていってくださいつて直接りゅうくんに渡しに行くのは初めてだなぁ。
ピーンポーン。
「はーい。」
「りゅうくん、おはよう。今日ねあたし学校おやすみしなきゃ行けないからこれお願いします。」
そう言ってあたしは連絡帳を差し出した。
「どうかしたの?」
「なんかね、お出かけするんだって!」
「そうなんだー。じゃあ気をつけて行っておいでね。」
「ありがとう!ばいばい。」
りゅうくんに連絡帳を渡して、行く準備を進めた。