「ん、」

そのまま沈黙が流れ、私はケーキを買って家に帰った。お父さんの誕生日なのに、私は慧のことで頭いっぱいだった。

結局あまり寝付けないまま迎えた次の日。

「海杏ぁぁぁ〜」
「ちょ、どうしたの!そんな顔して!」
「それがさぁ…」

私は昨日のことについて海杏に話した。

「ふむふむ、それってすごくない?チャンスじゃん!!」
「うーんでもさぁ、久しぶりすぎてどうしたらいいかわかんなくて」