「お待たせ。」

彼氏に、横から声をかけられ私はいつも通り

何も知らない状態で笑顔でいた。

「大丈夫だよ。今来たところ。」

そう言い、私達は歩き出した。

だが、いつもなら彼から手を繋ぐはずなのに

今日は手を繫いでこなかった。

「………。」

歩き出した私達は、ずっと無言状態だった。

デートってこんなに静かなものだったっけ…

っと、思ってしまうくらい沈黙状態だった。