「あっ、ごめんね。」

「ううん。大丈夫ですよ!では、私はこれ

で、会えて嬉しかったです。花依さん。」

「あっ…、ちょっ…!」

そして、その子は走って何処かに行ってしま

った。

とりあえず、私は慌てて電話に出ると、お母

さんからだった。

「花依!!何処まで行ってるの!?もう、夕

方よ!早く帰ってらっしゃい!」

お母さんの怒鳴り声が、耳に響いた。

「分かったよ!今帰る!」

私は、慌てて立ち上がり家に向かった。

……あの子、どうして私の名前を知ってるん

だろう?

なんだか、少し瞳が佐久間くんに似てたか

も。