でも、皆その先の未来のために歩き出してい

る時。

それを、止める事はその子の未来を閉ざして

しまうと言っていいぐらいだろう。

『またいつか会えるよね』

空を見上げて、頬を伝って優しく触れるよう

に涙がこぼれた。

泣いている場合じゃない…。

そろそろ行かないと…。

私は、校舎裏に急いで向かった。

その先の道は、まだ自分の描いた未来になる

か分からない。

でも、それを描くために前に進んでいく。

真っ白なキャンパスに、一つ一つ色を足すよ

うに。

私の未来が輝かしいものでありますよう

に…。