私達の向かった場所は、水族館だった。

「ここの水族館、ペンギンがすごく可愛いんだよ!」

「そうなんだ!ここに来たことあるの?」

「…!?」

その言葉に、佐久間くんは顔が少し暗くなっ

た。

「…あ、あの…。」

「まぁ、少し前に知り合いと来たことが会っ

てね!」

そして、何事も無かったかのように佐久間く

んは笑顔に戻った。

私は、グイグイ聞くのは少し失礼かなと思

い、聞き返すことを止めた。

「あっちも可愛い!」

私は、話題を反らそうと別のエリアに向かっ

た。