「ごめん。待たせちゃったかな…?」

「ううん、私もさっき来たばっかりだよ!」

すると、佐久間くんは私の姿をジッと見なが

ら固まっていた。

「あ…あの、今日の服装、変だったか

な…?」

「いや!!そうじゃなくて、その……。すご

く可愛くてつい見惚れてた。」
 
私は、その言葉に気持ちが舞い上がり、嬉し

い気持ちになった。

「あ…ありがとう。佐久間くんのためだけ

に、おしゃれしてきたんだよ。」

「………え?」

私は、自分で言ったものの恥ずかしくなり、

私は後ろを振り返り歩き出した。

「ほら、デートするんでしょ?」

私は、少し赤くなっている顔を隠しながら佐久

間くんに呼びかける。

「あぁ!行こう。」

佐久間くんは、私の方に駆け寄り横に並んで

歩き出した。