「遠藤、昨日は三者面談お疲れ!」

次の日、遠藤君は一輝に頭をぐしゃぐしゃとなでられていた。

私も一輝みたいに遠藤君に接することが出来たらいいのに。

叶わない願いを窓から吹き抜けた秋風が遠くへと運んでいく。

その願いの行き先を私は知るよしもなかった。