…………

「ここは…?」


景色に覚えはないが、何度も来たことがある、そんな気がした。


「きっと、過去だ。」


にわかに信じ難いが、過去に来たのだと思われる。



私には空と過ごした時間の記憶が無い。


それはとても悲しいことだが、だからこそ過去に戻ろうという勇気が湧いたのかもしれない。



まずは立ち上がり、人や建物を探すことにした。その時だった。



「ここ、どこ…」


小さい声。



声のする方へ歩いてみると、そこにはうずくまった子どもがいた。


「怖い、なんでこんなとこ来たんだろう」