まだ理解しきれていないけれど、理解しなければならないことは重々承知している。


「そっか、意識…」


「どうしてもシロに会いたくて、でも起きられなくて。会いたい気持ちだけ大きくなってたら、いつの間にかこうなってたんだ。」



こんな状況だけれど、会いたかったと言われたのはとても嬉しい。


「25日になったら、また母さんの死をはっきりと思い出してしまう。そうしたら、俺のこの意識はここにはいれないと思う。」


「ショックで、ってことだね。」



下を向いて頷く空。