時間はさらに1時間、2時間と過ぎていく。


午後1時。



「おかしいよ、母さん。みんな来ない。」


「2人とも、先にご飯たべようか!」



空の母は明るく振る舞う。しかし、もうわかっていた。

空の同級生は、来ない。



「ねえ、空のお母さん!ケーキはまだですか?」


「だめだよ、シロ。みんなで一緒に食べないと!」



空がみんなを信じて待っているのを見ると、心が苦しくてたまらなかった。


そして結局…


「ねえ空ー?もう5時だよ!ちょっと暗くなった!……空?」


「空、今日はみんな忙しかったのよ。ケーキ、食べましょう?」


「やだ!!」