ピッ、ピッ、ピッ、ピッ

たくさんの機械に囲まれてこう君は意識を失っていた。

駆けつけたご両親が医者と話している声も、看護師たちがあわただしくかけまわる音も、私には聞こえない。

私は立ち尽くしていた。

こう君は何で倒れたのか、原因を早く知りたい。
そして、早く回復してもらいたい。

また一緒に学校に行きたいから。
またあーちゃんって呼んで欲しいから。

そう思って普段信じていない神様に祈っていた。