こう君のストレートなその一言で今まで私が気付かなかった、気付こうとしなかった気持ちがポロリとこぼれた。

「私も、好きです。」

こう君はゆっくり私の手を繋ぎ、こう言った。

「僕はもう死んじゃってるけど、あーちゃんのこと、これからも大好きだから。」


それが、私が聞いたこう君からの最後の言葉だった。