「じゃあ、なに?」

「いれるだけ、ずっと一緒にいる。昼も舜たち誘ってもいいから一緒に食べよう。朝だって、早く来て勉強やろう。部活終わるの待ってて。一緒に帰ろう。今までみたいに。」

「ど、どうしたの?」

「心配ないくらい一緒にいればいいんだな、と思って。
他の男が入る隙なんてないくらい、俺だけにすればいい。そうだろ?彩。」

「うん、それがいい。安心する。

ふふっ、いいね。なんか。瑠衣くんが何回も彩って呼んでくれるし、好きだって言ってくれて。幸せ。」

「じゃあ、おまえも瑠衣って呼べよ。」

「え?恥ずかしいよ!」

「俺も幸せになりたいなぁ。彩だけずるいなぁ。な、彩。」

「ぅうーー。
あ、いいこと考えた!」

「は?どした?」



ぎゅーっ!
「瑠衣、好きだよ!ずっとね。」
ちゅっ!


ふっふっふっ!どうでしょう。この作戦は!

幸せすぎておかしくなっちゃった。


「、、、っーー。」

「瑠衣?真っ赤だよ?どうしたの?」

もう、こんなに余裕のない瑠衣くんは初めて見た!


「ほーう。ニヤニヤしやがって。彩、キスは口にするもんだろ。ほら、もう一回やり直してみ。」

「うぅーー、放してーー!」

「だめ。できるまで離さない。」

「えー、無理だよ、むりむり。」

「3、2、ぶーー。アウト。」 ちゅっ!

「、、、。」

「固まっちゃったな。彩、俺にケンカ売ったのは彩だからな。」

分かったことがあります。瑠衣くんをからかうことはきっと私には無理でしょう。

でも、こんなに自分の気持ちを言うようになってくれたんだから成功!だよね?