慧希「...ごめん。無理させたな。」
重い沈黙を破ったのは慧希。
黙った私に申し訳無さそうに言う。
優香『いや...。あいつは違かった。でも、ごめん。まだ、言えない。』
慧希「大丈夫だ。ずっと俺らは待ってる。」
慧希は私の肩を引き寄せて呟いた。
トクンという音ともに、つられて顔を上げると、結翔も樹来もパソコンを見てた來も、優しく頷いてくれる。
優香『...っ』
あー。なんで。
なんで。
なんでこんなに優しいの?
暖かいの?
想ってくれるの?
あんなに不安定だった隙間を一瞬にして埋めてくれる。
早く、
早く伝えたい。
私の抱えている重荷を。
私の犯した罪を。