「でも、にらめっこするって言っても、暗くってキミの顔、よく見えないよ。」


「大丈夫だよ。やろうよ~。ねぇ、やろうってば~。」


ダダをこねはじめた男の子に七海はふうっとタメ息を吐いた。

しょうがないな。

ママが来るまでいてあげるか。


「じゃあ…―一回だけだよ。」


「うんっ。」


男の子は嬉しそうにうなずいた。