「にらめっこ?」


「うん。」


にらめっこって言っても…

暗くって顔なんか分かんないよ

何言ってんだろこの子。


「ねえ、キミどこの子? ママは?」


七海は男の子の目線と同じ高さになるように、両手を膝のあたりに乗せ、屈んで問いかけた。


「ママはあとから来るの。」


そっか、ママと歩いてて、ママより先にここまで来ちゃったんだ。


七海は勝手にそう解釈し、ほっと息をついた。