突然背後から聞こえてきた声にビクッとして七海は立ち止まった。



声のしたほうに恐る恐る振り返る。


「…え?」


そこにいたのは5歳くらいの男の子だった。



黒の半ズボンに青いTシャツ。

頭には野球帽を被っている。

その帽子のつばのせいか、顔まではよく見えない。