顔をぐちゃぐちゃにされた男の子の様子を想像して、七海はブルッと震えた。


「あ~、もうやだ!!ほんとに早く帰ろう!!」


きっと母が晩御飯を作って自分の帰りを待ってるはずだ。

ここからなら家もすぐ近くだし、もう走って帰ろう。


そう思った七海が走り出そうとした時だった…―。