「叫んだね。お姉ちゃん叫んだね。」


「いや…」


七海の目からはボロボロと涙がこぼれた。



「ぎゃはははは~~~!
叫んだぁ!負けだ負けだぁぁぁ~!」


男の子の声が急にしわがれた老人みたいな不気味な声に変わった。


口を裂けそうなほど開いて、男の子は不気味にケタケタと笑った。



「やだ…助けて…助けて…」



「お姉ちゃんの負けだからぁ~…」


男の子はニヤリと笑った。