そう言ったリョウマくんの顔が少し寂しそうに見えた。
「リョウマくん……私も何かあったら力になるよ?だから、私にもいつでも言ってね。取り柄ないけど、聞くぐらいできるし。」
「うん。ありがとう、ナツメちゃん。」
リョウマくんの笑顔、素敵だと思う。
もっと普段から笑っていればいいのに。
………なんて。
それから2日後の休み時間。
私はハナに会いにリョウマくんもいる2組にきた。
「ハ………。」
ハナ、と言いかけてやめた。
ハナがある男子と話をしていたから。
「あっ、ナツメちゃん。」
ハンカチで手を拭きながらリョウマくんが私の目の前にきた。
「もしかして、ハナちゃん?」
「あっ、ううん。いいの。私、いくね。」
とっても不自然だったと思う。
私は動揺しながら教室に急いで戻った。