それから3日後。
リョウマくんから呼ばれて、また図書室にきた。
「ナツメちゃん、これをどうぞ。」
なにやら白くて手作り感のあるお守りをひとつ、リョウマくんはテーブルの上にそっと置いた。
「これが…前言ってたまじない入りお守り?」
「そう。まぁ、効き目は80%くらいだけど。きっと1週間以内には効果は現れると思う。」
「これをどこに置いて寝ればいいの?」
「枕の下に置いて寝てくれれば大丈夫。ナツメちゃん、お願いごと決まったの?」
お願い………。
「うんん、まだ…。」
「そっか。お願いごと決まるまでは枕の下に置かないでね。せっかくのまじないがダメになるから。けどなるべく早く決めておいてね。」
私はお守りを手に取って、リョウマくんをみて頷いた。
「わかったよ。ありがとう、作ってくれて。大切に使わせてもらうね。」
リョウマくんはニコッとすこし笑って、眼鏡をクイッとした。
「こんなことで良ければいつでも言って?僕は誰かの力になりたいんだ。」