「私のイメージって何よ。」
「今時な女子高生。僕には程遠いというか。とにかくキラキラ女子。」
リョウマくんは眼鏡をクッと上に軽く人差し指で持ち上げた。
恥ずかしげもなくサラッと言ってみせたけど、なんかちょっと褒められた様な感じがむず痒い。
リョウマくんとは1度も同じクラスになってないけど、高校3年生になった時同じクラスでもいいかもなんて思った。
悪い人じゃないし、普通に友達になりたい感じ。
「あっっ!!ここにいた!もぉー、ナツメったら用事があるから先帰ってって言ってー!」
ハナが私を見つけて図書室に入ってきた。
「ごめん、ごめん!ハナ、探してくれたの?」
「当たり前でしょ!毎日一緒に帰ってるんだから。あっ、リョウマくんじゃん。」
ハナがリョウマくんに気付いた。
「えっ、何。なんで2人が一緒なのよ。」
「ちょっと話をしてまして。」
リョウマくんは急に姿勢を正して苦笑いをした。