あ、あとボサボサのくせ毛とか?
「なるほどね……。うーん……僕の知る限りでは、それはお願いごとをして叶えば消えるんじゃないかな。」
私の話を全てきいたリョウマくんは、腕を組んで少し悩んだ後ボソボソっと呟いた。
「お願いごとかぁ……。でも、寝てる最中にそれは難しいよ?」
「それなら、僕の特別なまじない入りお守りで解決できるはずだよ。それを作るのに3日はかかるから、その間にお願いごとを考えといてね。」
お願い………なんだろう。
「わかった。でも、お願いがなかったら?」
「えっ、ナツメちゃん本気でそう言ってるの?普通、いくらでも出てくるでしょ。欲とか全く無いの?」
「うーん………わからない。」
私の言葉に驚いた様子のリョウマくんは、口と目を開いていたかと思えばいきなり笑いだした。
「あははははっ。今時そんな人がいるとはね。僕は出会ったことがないよ。」
「バカにしてるの?」
「いやいや、違うよ。ただ珍しいなってさ。ナツメちゃんのイメージ変わった。」