辺りは暗くなってきていた




だいぶ泣き止んできた私を見て先生は聞く


「……教えてくれる?
何があったのか……」




何故だろう
素直に言いたいと思った
聞いて欲しいって思った





「実は…」






そうやって初めて私は
誰かに父と母のことを、私の孤独を話した