「かっこいいね、七海ちゃんの彼氏」



「えっ?!っっ奏ですか??」




「うん、その奏也くん




イケメンだとは思ったけど……サッカーも上手いなんてさ



本当びっくり」




「ですよねー!!あれはずるいですよね




あたしもあんな彼氏欲しーいよー」




「一緒にご飯食べよう、って誘ったら


来てくれるかな〜」





「ちょっ…夢夏先輩〜っ!!



だめですっ!!奏はあたしの彼氏なんですっ」



「もーう、冗談だよ



あたしは飛鳥一筋だし!




むきになっちゃって〜♪



可愛いなあ、七海ちゃんは〜っ」





――――――




「あいつらさ……部室の前であんなこと話して



丸聞こえだっつーの」





と飛鳥先輩が呆れながら言う。






「でもよかったじゃーん♪



奏也はさ!七海ちゃんの愛の告白聞けて」





とちゃかしながら雄大が言う





愛の告白って…………





でもななの口から





「彼氏」なんてコトバが
聞けるなんて、思ってもいなかったから




少し……いやかなり



嬉しかったりする